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ラブカルチャースクール 2
第25章 M Lesson 9回目
「琴海様っ!」

勿論ヤナセ!
咄嗟に手を伸ばして、でんぐり返ししそうにな頭が埋もれる手前で食い止めた。

「はぁ…琴海様…頭とかぶつけてませんか?」

「す…すみません…」

申し訳なさいっぱいでヤナセを見ると、片手はソファーの背凭れを掴んで支えにして、曲げた片脚をクッション部分に乗せていた。

必死に止めに掛かってくれた状況が伺える。

なのにヤナセは

「クスクス…琴海様は本当に目が離せませんね…」

楽しそうに笑っていた。

「いい歳して、ご迷惑をお掛けします…」

何かいつも拾われているなぁ…。

ヤナセに支えて貰いながら、ヨロヨロと座り直す。

乱れた髪を指で梳いてくれながら、ヤナセは

「クスクス…お気になさらず…私は琴海様が卒業するまで、琴海様の担当講師ですから…」

「はい…心強いです…」
 
トックン…

そっか…担当講師だからここまでしてくれていて…

いつかヤナセ離れしなきゃなんだよね…。

なんだろう…
ちょっと胸が切ないなぁ。

先日の健康診断の話しの不安が、まだ拭い切れていないのかもしれない…。

髪の毛が整え終わり

「琴海様…お茶をを淹れて来ますので少々お待ち下さい」

「はい…有難うございます…」

ヘーゼルの瞳を細めて微笑んで、無駄のない動作でスーツを翻し、お茶の用意をしに行く綺麗な八頭身の後ろ姿を見詰めながら…

下唇を小さく噛んだ。

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