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乳牛メイドのホルスタイン あの、かけがえのない日々のこと
第4章 第3話 永遠の記念日
16歳の坊ちゃまにはやや手狭になった自室の寝台に、坊ちゃまは足を組んで腰掛けていた。
球技の邪魔になるからと金色の髪を短く整えた坊ちゃまは乳白色の壁紙を見つめて黙っていて、彼が今にも爆発しそうな精神状態にあることはその姿を見ただけで分かった。
「坊ちゃま、今日は……あの女の子と?」
「……うん」
「何か、すれ違いが?」
「そんなもので済めばよかった」
「……」
一言一言を必死で口から絞り出す坊ちゃまに、私は愛おしさを感じて彼の隣に腰を下ろした。
メイド服がしわにならないよう脚を横に曲げて、坊ちゃまの大きくなった背中に横を向いた顔を預ける。
「私でよろしければ……お話を……」
「僕じゃ駄目だって言うんだ」
「……」
「僕とは子供を作れない、いや作りたくないからって。そんなこと、僕だって分かってたさ。だけど、あんな言い方……」
「坊ちゃま……」
坊ちゃまを傷つけたのは栗色の髪の少女の言葉。
しかし、彼女に実名を記した手紙で真実を伝えたのは紛れもなくこの私だった。
それが彼女のためを思ってのことで、坊ちゃまのためでもあるからと万年筆で文字を綴りながら自分に言い聞かせていたけれど、これで早く2人の仲が裂かれてほしいと思っていなかったとはとても言えない。
そうすれば、坊ちゃまはきっと私のもとに戻ってくるから。
球技の邪魔になるからと金色の髪を短く整えた坊ちゃまは乳白色の壁紙を見つめて黙っていて、彼が今にも爆発しそうな精神状態にあることはその姿を見ただけで分かった。
「坊ちゃま、今日は……あの女の子と?」
「……うん」
「何か、すれ違いが?」
「そんなもので済めばよかった」
「……」
一言一言を必死で口から絞り出す坊ちゃまに、私は愛おしさを感じて彼の隣に腰を下ろした。
メイド服がしわにならないよう脚を横に曲げて、坊ちゃまの大きくなった背中に横を向いた顔を預ける。
「私でよろしければ……お話を……」
「僕じゃ駄目だって言うんだ」
「……」
「僕とは子供を作れない、いや作りたくないからって。そんなこと、僕だって分かってたさ。だけど、あんな言い方……」
「坊ちゃま……」
坊ちゃまを傷つけたのは栗色の髪の少女の言葉。
しかし、彼女に実名を記した手紙で真実を伝えたのは紛れもなくこの私だった。
それが彼女のためを思ってのことで、坊ちゃまのためでもあるからと万年筆で文字を綴りながら自分に言い聞かせていたけれど、これで早く2人の仲が裂かれてほしいと思っていなかったとはとても言えない。
そうすれば、坊ちゃまはきっと私のもとに戻ってくるから。

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