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甘い飴と甘い鞭
第1章 LIE
誰が、誰を、愛しているって?
頭の中が、その言葉を理解できなくておれは頭を振った。

「シオン、……愛している」
「う、そ、だ……」
「嘘なんて俺が吐くと思うか」
「うそだ……」

荒い息交じり吐き出す合間にも、おれの穴は犯されて、烈しく何度も打ち付けられる。
まるで、言葉の熱をぶつけるように。
おれの背を抱くように腕が胸に回って来る。乳首を撫でて、抓って。
初めて、耳元で熱い、上気した吐息が聴こえた。
最後の飛沫は、おれの背中に降り注いだ。

「……嘘だよ」

冷たく響いたその声と共に鎖が解かれ、騒然とするおれを置いて、冷たい部屋の扉が閉じる音がした。

「……当たり前だ。あなたは、おれは、この行為を、愛してる」

冷たい床に転がり、荒い息を零しながら、おれはぼそりと呟いた。
それが最後の、あの人の言葉だった。
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