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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第4章 謀略女と謎解き男
先にワインが運ばれてきて、互いのグラスに真紅の液体が注がれる。俺がグラスを掲げると、遅れて彼女も。
本当はここで、ちょっと気障なセリフでも、なんて思ったけれども、あんまり変なこと言ってスベるといけない。ここはスタンダードな感じでいこう。
「謎が解けたお祝いに」
「お・・・お祝いに・・・」
チン、とグラスが合わさる。一口飲むと、少し渋めのワインの香りが鼻に抜ける。
ああ、こうしてもう一回、軽部さんと食事に来られてよかった。
「・・・岸田さん、今日は楽しかったですか?」
アンティパストが運ばれてきて、ワインが少し進んだ頃、彼女が聞いてきた。そんなの、もちろんだ。
「こんなに楽しかったのは久しぶりです」
本当はもっと言いたいことがたくさんあった。でも、やっぱり俺はストレートにそれを言うことができない。
ああ・・・こういうところだよな、俺。
思うついでに、この前のことをちょっと思い出した。酔っ払って、手を引いて・・・あそこまではやりすぎだけど、その手前くらいで留められたら・・・。そしたら、もっといい感じに、今日、自分が彼女に対して感じた愛しさを伝えられやしないだろうか?
そんなふうに考えたチキンな俺は、やっぱり少し酒の力を借りることにした。
クイとワインを飲み干すと、彼女がワインを注いでくれる。二杯も飲むと、なんだかいい感じで酔いが回ってきた。
テーブルの上、ゆらゆらとろうそく風のLEDライトがいい雰囲気を出している。そのオレンジの光りに照らされた彼女は、殊の外、魅力的だった。
今なら、少し素直な気持ちが、言えそうだ。
「軽部さん」
声を掛ける。少し、気恥ずかしそうに目を伏せるその表情もなんだかとても色気がある。でもすぐに言葉が繋がらなかった。一体、なんて言ったらいいんだろう。
この前みたいに、強引にならないように・・・ちゃんと伝えなきゃ。
『あなたと謎解きできて楽しかった』・・・うーん・・・ちょっと違う
『すごい謎解き上手なんですね』・・・いや、そこが言いたいんじゃなくて
『謎を解いているあなたは素敵だった』・・・そうなんだけど、もっとこう・・・
色々考えて、考えがまとまらずに俺はまたワインを呷るように飲んでしまう。
「あ・・・あの・・・岸田さん」
本当はここで、ちょっと気障なセリフでも、なんて思ったけれども、あんまり変なこと言ってスベるといけない。ここはスタンダードな感じでいこう。
「謎が解けたお祝いに」
「お・・・お祝いに・・・」
チン、とグラスが合わさる。一口飲むと、少し渋めのワインの香りが鼻に抜ける。
ああ、こうしてもう一回、軽部さんと食事に来られてよかった。
「・・・岸田さん、今日は楽しかったですか?」
アンティパストが運ばれてきて、ワインが少し進んだ頃、彼女が聞いてきた。そんなの、もちろんだ。
「こんなに楽しかったのは久しぶりです」
本当はもっと言いたいことがたくさんあった。でも、やっぱり俺はストレートにそれを言うことができない。
ああ・・・こういうところだよな、俺。
思うついでに、この前のことをちょっと思い出した。酔っ払って、手を引いて・・・あそこまではやりすぎだけど、その手前くらいで留められたら・・・。そしたら、もっといい感じに、今日、自分が彼女に対して感じた愛しさを伝えられやしないだろうか?
そんなふうに考えたチキンな俺は、やっぱり少し酒の力を借りることにした。
クイとワインを飲み干すと、彼女がワインを注いでくれる。二杯も飲むと、なんだかいい感じで酔いが回ってきた。
テーブルの上、ゆらゆらとろうそく風のLEDライトがいい雰囲気を出している。そのオレンジの光りに照らされた彼女は、殊の外、魅力的だった。
今なら、少し素直な気持ちが、言えそうだ。
「軽部さん」
声を掛ける。少し、気恥ずかしそうに目を伏せるその表情もなんだかとても色気がある。でもすぐに言葉が繋がらなかった。一体、なんて言ったらいいんだろう。
この前みたいに、強引にならないように・・・ちゃんと伝えなきゃ。
『あなたと謎解きできて楽しかった』・・・うーん・・・ちょっと違う
『すごい謎解き上手なんですね』・・・いや、そこが言いたいんじゃなくて
『謎を解いているあなたは素敵だった』・・・そうなんだけど、もっとこう・・・
色々考えて、考えがまとまらずに俺はまたワインを呷るように飲んでしまう。
「あ・・・あの・・・岸田さん」

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