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核シェルターのお姫さま
第5章 4 終焉の女王
「これは……地獄だ……」

 救助隊のリーダーが呟いた。


 隊員たちは銃を構え、男たちを制圧した。

 放射線に心身を侵された男たちは抵抗する力もなく、ただ狂気の笑みを浮かべて倒れた。



 凛は生存者として救助されたが、彼女の心はすでに閉ざされていた。

 永久とも思われた闇が、彼女の魂を蝕み尽くしていた。


 これから凛は「お姫さま」たちと共に海外の施設に搬送され、心身の治療を受けることになる。

 だが、そこで彼女らを待つ運命は誰にも分からない。


 「お姫さま」たちに植え付けられた歪んだ掟が、治療で癒えるのか。

 凛の身体に刻まれた無数の出産の痕跡が、消え去る日は来るのか。



 ヘリコプターが飛び立つ中、凛は窓から外の世界をぼんやりと眺めた。

 灰色の空が、少しずつ青く変わり始めていた。


 だが、彼女の瞳はもう何も映さなかった。


 (END)
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