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核シェルターのお姫さま
第5章 4 終焉の女王
 凛へのコンドームなしの挿入が解禁されてから、15年が経っていた。

 シェルターの空気は今も重く淀んでいる。

 鉄の壁は腐食が進み、薄暗い電灯は時折チカチカと点滅するようになっていた。


 外の世界は少しずつ回復し始めていたが、男たちはそれを信じなかった。

 被曝のリスクを負っての探索は年々減り、食料はギリギリの配給制。


 だが、凛の身体は変わらず男たちの唯一の「救い」だった。


 彼女はもう35歳近くになっていた。

 黒髪は長く伸び、肌は青白く、胸は出産の繰り返しでさらに重く垂れ下がっていた。


 あれから何度も妊娠し、出産した。

 生まれた子供たちは、シェルターの掟に従って扱われた。


 男子は食糧不足を防ぐために生後すぐに安楽死させられ、「食糧」として加工された。

 女子は「お姫さま」と呼ばれ、凛の後継者として大切に育てられた。


 今では5人の少女たちが、シェルターの奥部屋で凛の傍らに控えていた。

 彼女たちはまだ幼く無垢だったが、「お姫さま」を見る男たちの視線はすでに獣の色を帯び始めていた。


 男たちの数は減っていた。

 放射線被曝で数名が絶命し、残る者たちは全身に腫瘍ができ、皮膚が剥がれ落ち、髪が抜け落ちた姿で生き延びていた。


 それでも彼らは狂気の表情を浮かべ、毎日のように凛に群がった。

 彼女は「女王」と崇められ、男たちはひざまずいて彼女の身体を求め、挿入を繰り返した。


 妊娠のリスクなど、誰も気にしなくなっていた。

 むしろ、凛が子を産むことがシェルターの「繁栄」の証だった。
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