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初恋のメリーバッドエンド・幼馴染とのハッピーエンド
第6章 “優弥の誠意”と“夏美の真愛”
 ましてや自分は優弥に対して何度か苛つきや怒りを露わにしてしまっているから、もう昔みたいに情熱的に迫ってくれる事は無いかも知れない、自分は女として見られていないかも知れない、等と考え倦ねていたのだ。

 勿論、彼女だって夫が何くれとなく自分を気遣い、彼是と心配りをしてくれているのは知っていた、そしてそんな時はとても心が温まると同時に己が安らぐ瞬間でもあったが今回、改めて“愛の営み”へと誘われた事で夏美の胸はかつてのようにときめいて、優弥に久方振りの男を感じてドキマギしてしまっていた。

 そうだ、優弥が直感した通り夏美は確かにまだ優弥の事を心の底では愛し続けていたのであり、その情熱の炎が燻り続けていたのである。

 それは取りも直さず、それだけ濃厚かつ確かなる愛しさを、二人が重ねて来たと言う証に他ならなかった、子供が産まれようが何が起ころうが決して断ち切れない絆が、揺るぎない縁が夫婦を結び付けていたのである。

 しかし。

「ごめんなさい、今日はその・・・。ちょっと疲れていて・・・」

「どうしてもそう言う気分になれないの・・・」

 間違いなく喜びを覚えた夏美ではあったが体調面での問題と心理状態の周期的不安定さから来る行き違いの為に中々にタイミングが合わずに何度か断らざるを得ない場面が出て来てしまう。

 ところが。

 優弥はそれでも決して諦めなかった、粘り強く、かつ辛抱強く彼女にアプローチを繰り返して行き、そして正人と清音が生まれてから半年近くが経った、ある日。

 遂に彼の努力が実を結ぶ日かやって来た。
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