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初恋のメリーバッドエンド・幼馴染とのハッピーエンド
第6章 “優弥の誠意”と“夏美の真愛”
 否、それどころか自分から腰を使って膣奥を締め付け、彼を貪るようにもしたのであったがその瞬間は夫婦はとても満たされて確かに永遠を感じる事が出来たのだ。

 それは単なる肉体的な愉悦を覚えたからではない、お互いのお互いに対する凄絶な迄の愛しさと共に、体と心に加えて魂すらも同調させては重なり合わせていた為に引き起こされて来た現象であった。

(あの一瞬は、僕らは確かに“愛の本質”に触れる事が出来ていたんだ。この世に於いてはその一瞬一瞬こそが永遠となる。“確かにあった出来事”として宇宙にずっとずっと記憶されて行くのだから・・・)

 そんな事を考える優弥はしかし、間違っても自分を悲劇のヒーローで終わらせるような生易しい人間では無かった、勿論、生まれてきてくれた我が子達は可愛かったが彼にとって一番大事だったのは、一番の生き甲斐だったのはやはり愛妻だったのであり、どうやって彼女の心を取り戻そうかと彼是と思案を巡らせていたのだ。

(今ならばまだ、夏美の心の奥底では僕への思いが生きている筈だ。僕は嫌われた訳では無いんだ、勝算は充分にある・・・!!!)

 そんな彼が最終的な手段として選んだのが“セックス”であった、それを通して夫婦で愛し合う事の素晴らしさと蕩けるような官能とを今一度夏美に思い出させると同時に自身の彼女に対する思いの丈を、体を通して直に体感してもらおうと試みたのである。

 “自分達がこれまで積み重ねて来た時間は、築き上げて来た思い出やエピソードの数々は必ずや自分達を導いてくれる”、“子供達に負けない位の熱い思いを夏美は必ずや心の奥底に秘めてくれている筈だ”と、彼は考えたのであった。

「なあ夏美・・・」

「・・・なによ優弥、どうしたの?」

「今晩、抱かせてくれないか・・・?」

「え・・・っ!!?」

 ある日の事。

 唐突に掛けられた夫からの言葉に夏美は一瞬、たじろぐが彼女は意外に思っていた、夫婦の間に子供が入った事で正直、優弥の事を“夫”よりも“父親”として見てしまっていたし、優弥も多分、そうだろうと思っていたのである。
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