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初恋のメリーバッドエンド・幼馴染とのハッピーエンド
第6章 “優弥の誠意”と“夏美の真愛”
 愛情の中心が子供に移ってしまっていた当時の彼女にとって、優弥の行動はどうにも生温いと言うか、いっそ煩わしく感じて時折、疎ましささえ覚える事があった、それまでは“もう、困った人ね・・・?”だとか“しょうがないんだから・・・っ❤❤❤”で済んでいた事が一々文句を付けなければ気が済まないようになってしまっていたのである。

 だがしかし。

 一方で優弥はこうなる事を初めから覚悟していた、彼は子育ての難しさや産後の妻の心境の変化に付いて親友達や父に義父、及びその他町の経験者達から嫌と言う程聞かされていたし、それに何より。

 夏美に対して散々甘い言葉を吐いていながら彼は知っていたのである、この世に於いては多分“絶対は絶対に無い”のだと言う事を、そして“永遠に続く永遠”等と言うモノもおよそ存在し得ないのだ、と言う事を。

(・・・例えば。もしこれが宇宙のより深淵にあるとされている“あの世”だったり、はたまた“神々の世界”であれば、“真なる永遠”や“絶対的な愛情”も存在するかも知れないけれど)

 “この世に於いては無理難題だな”等と彼は考えていた、しかし一方で優弥は“自分達は確かに真なる愛に触れたのだ”とも感じていた、恋人同士だった頃や結婚したての目眩く官能の日々。

 仕事で忙しく、長男長女の世話を自分達の両親や義両親に任せっ切りにさせてしまった後悔と、“一番大変な時期に我が子に充分な愛情を注いでやれなかった”と言う後ろめたさから“もう一度子供を作りたい”と言う建前で、何度となく肌を重ね合わせた、蕩けるような情夜の追憶。

 そのいずれもの場面で優弥は夏美をキツく抱き締めては己の猛烈さを遺憾なく発揮して煮え滾る思いの丈を彼女の奥深くへと、数え切れない程にまで撃ち放っていったがその途上で、花嫁は何度となく激しい快楽の頂きへと昇り詰め、汗に塗れた体を揺らしては花婿の事を受け止め続けた。
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