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初恋のメリーバッドエンド・幼馴染とのハッピーエンド
第6章 “優弥の誠意”と“夏美の真愛”
 夏美はともかく優弥の場合はどうしても仕事や任務があったから、その合間合間を縫うような形でしか子育てに参加する事が出来ず、また如何に優しくて暖かな男だとしてもやはり、母親の持つ我が子への愛情に勝るモノ等はなくて、優弥ではどうしても、上手くあやしきれない場面が出て来てしまう。

「もうっ、何をやっているのよっっっ!!!!!」

「ご、ごめん・・・」

 そうした場合は、結局は夏美が世話をやかなければならずに結果として増え続ける精神的、肉体的な負担からついつい夫にキツく当たってしまう事が増えていった。

 殊に彼女は優弥が出勤している最中等はほぼほぼ一人で育児をこなさなくてはならず、自分の時間が持てない事も手伝って心身の疲労が溜まる一方だったのだ。

「ねえ夏美。あの、その・・・。後は僕がやっておくから少し休んだら?昼間も全然、休めて無いんだろ?」

「うん、有り難う・・・。でも私がいないとこの子達は泣き止まないし、あなたじゃ上手くあやせないでしょ?」

「・・・・・」

 勿論、彼女は夫が一生懸命に子育てに参加してくれているのは知っていたし、事ある毎に自分を気遣ってくれている事も解っていた、それはとても嬉しくて有り難かったがしかし、やはり“この子達には自分が必要なんだ”、“私じゃなきゃダメなんだ”と思うと夫に対するそれよりもむしろ子供達に悪くて素直に“休みたい”と言う事が出来なくなってしまっていった。

 そんな愛妻に対して優弥は出来得る限りのサポートを行って、なんとか夏美の負担を和らげようと試みた、それだけではない、いつも何くれとなく“頑張ってくれて有り難う”、“無理をさせちゃってごめんね?”等と労いの言葉を掛けてはとにもかくにも妻とコミュニケーションを取りつつ支え続けて、子育てに於いてはせめて彼女と“戦友”であろうとしたのだ。

 そう言った彼の真心は、ちゃんと夏美にも伝わっていた、彼女も流石に悪いと思った、いつもいつも、と言う程ではないにしても夫の事を悪し様に言ってしまうのは心が痛んだ。

 だけど。

「もうっ。私がやるから良いってばっっっ!!!!!」

「ご、ごめん・・・」
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