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初恋のメリーバッドエンド・幼馴染とのハッピーエンド
第3章 執着と純愛と
 その日の夜遅くに。

 可奈から優弥のスマートフォンにLINEが届いた、“明日空いてる?”、“会ってゆっくりと話しがしたい”と言う内容である。

 “自分の気持ちの整理も付けたいし”、“翔くんが死んでから気持ちが中途半端って言うのかな?”、“心が宙ぶらりんな感じになっちゃったの”と。

 それを受けて最初はどうしようかと考えた優弥だったが、別に急ぎの用も無いので“話くらいなら・・・”と取り敢えずは“OK”の返事を出した、そして翌日。

 カジュアルで崩した格好で10分前には待ち合わせ場所に着いた優弥を、白いワンピースに麦わら帽子を被った可奈が待ち構えていた、懐かしい風貌である、10年前の夏、純粋に幼馴染として過ごしていた時の服装そのままだった。

 ・・・サイズは流石に大人のそれになっていたが。

「ごめんね?優ちゃん、無理矢理付き合わせちゃって・・・」

「ううん、良いよ・・・。それより今日は何の用なの?あんまり故郷の事を悪く言いたくないけれど、この町には娯楽なんて何も無いよ?」

「・・・あるんだよ?優ちゃん。とっておきの場所がね!!!」

 そう言うと可奈は“付いて来て”と告げて、昨日のように少し前を歩き出した、当然優弥はその後に続くが何だか彼女の足取りがやけに軽い感じがする。

「・・・・・」

(何処に連れて行く気なんだ?一体・・・)

 怪訝に思いながらも、待ち合わせ場所だった家の裏手にあるバス停から歩いて10分の高台にあった、古びた一件のアパートメント、その二階部分の最奥にある“204号室”の前に立つと、可奈は持って来ていた肩掛け用小物入れの中から小さな鍵を取り出して鍵穴に挿入し、“ガチャリ”と言う音と共に戒めを解き放つ。

「・・・・・」

「入って・・・?」

 自らが先頭に立って入室しつつも、可奈は優弥を誘って行く。
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