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O……tout……o…
第1章 おとうと
35
もうこのタカシとは終わり…
こうなってはもう無理だわ…
それに、ちょいどよい潮時かもしれない。
「ねぇ…」
わたしは意を決し…
「もう、帰って…」
より意識を強め、冷徹な声音で告げた。
「えっ、あ、あーちゃん、な、なんで?」
タカシはわたしからの不意な、急変なコトバに戸惑いの声を漏らす。
ほら、あーちゃんて、もう無理だわ…
「もう、終わりにしましょう…帰って…」
「えっ、お、終わりって、ね、ねぇ、あーちゃん…」
この『あーちゃん』の呼び名を聞く度に、いちいち『しんじ、しんちゃん』の顔が、あの最後の夜の場面が浮かんできてしまう…
「も、もう…無理なの……」
そう、もう無理だ…
そして同時に、今までの鬱積した思いも一気に噴き出してきてしまってもいた。
「もう無理って?」
それはタカシにとっては寝耳に水の気分だろうし、正にさっきまでのわたしからは急転直下の激変なコトバとは言えるのは理解はできるのだが…
この隠してきていたトラウマが顔を出してしまった今…
完全に、そして一気に心が醒めてしまったのだ。
それに、今までの付き合いの経緯の不満の想いも溢れてしまった…
もう、修正は不可能、無理である。
「もう終わり、別れるってことよ」
タカシにとっては理不尽なこともわかるのだが…
もう、とにかく無理なのだ。
「さあ、帰って…
二度と来ない、あ、連絡もしないで…」
「え、あ、そ、そんな、あーちゃん?」
「さ、早く帰って…」
もう、無理…
わたしは心を鬼にして、冷たく、より冷徹にそう意識して…
「今まで、ありがとう、さようなら………」
そう、終わりを告げた。
かわいそうだが、もう無理だった…
「さあっ」
わたしは無理矢理、タカシを部屋の外へと押し出し…
「あっ、あー……ん…」
バタンっ、ガチャ…
ドアを強く閉じ、鍵を締めた。
『あーちゃん……』
もう、心の中で、トラウマという爆弾が…
爆発してしまった。
せっかくしまっていたはずだったのに…
フタをして、カギを閉めて、忘れたはずだったのに…
タカシを追い出し、リビングに戻ると、テーブルの上に無造作に置いたままの、白い…
『結婚式招待状』が目に入ってきた。
今さら…
今更、どういう意味なんだろうか………
もうこのタカシとは終わり…
こうなってはもう無理だわ…
それに、ちょいどよい潮時かもしれない。
「ねぇ…」
わたしは意を決し…
「もう、帰って…」
より意識を強め、冷徹な声音で告げた。
「えっ、あ、あーちゃん、な、なんで?」
タカシはわたしからの不意な、急変なコトバに戸惑いの声を漏らす。
ほら、あーちゃんて、もう無理だわ…
「もう、終わりにしましょう…帰って…」
「えっ、お、終わりって、ね、ねぇ、あーちゃん…」
この『あーちゃん』の呼び名を聞く度に、いちいち『しんじ、しんちゃん』の顔が、あの最後の夜の場面が浮かんできてしまう…
「も、もう…無理なの……」
そう、もう無理だ…
そして同時に、今までの鬱積した思いも一気に噴き出してきてしまってもいた。
「もう無理って?」
それはタカシにとっては寝耳に水の気分だろうし、正にさっきまでのわたしからは急転直下の激変なコトバとは言えるのは理解はできるのだが…
この隠してきていたトラウマが顔を出してしまった今…
完全に、そして一気に心が醒めてしまったのだ。
それに、今までの付き合いの経緯の不満の想いも溢れてしまった…
もう、修正は不可能、無理である。
「もう終わり、別れるってことよ」
タカシにとっては理不尽なこともわかるのだが…
もう、とにかく無理なのだ。
「さあ、帰って…
二度と来ない、あ、連絡もしないで…」
「え、あ、そ、そんな、あーちゃん?」
「さ、早く帰って…」
もう、無理…
わたしは心を鬼にして、冷たく、より冷徹にそう意識して…
「今まで、ありがとう、さようなら………」
そう、終わりを告げた。
かわいそうだが、もう無理だった…
「さあっ」
わたしは無理矢理、タカシを部屋の外へと押し出し…
「あっ、あー……ん…」
バタンっ、ガチャ…
ドアを強く閉じ、鍵を締めた。
『あーちゃん……』
もう、心の中で、トラウマという爆弾が…
爆発してしまった。
せっかくしまっていたはずだったのに…
フタをして、カギを閉めて、忘れたはずだったのに…
タカシを追い出し、リビングに戻ると、テーブルの上に無造作に置いたままの、白い…
『結婚式招待状』が目に入ってきた。
今さら…
今更、どういう意味なんだろうか………

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