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近所の高校生、大学生の私に恋してるらしい
第1章 0.いつからか
「静流さんが好きです」
「それはね、いっときの感情に過ぎないのよ?」
「俺が高校卒業しても好きだったら付き合ってくれますか?」

すれ違っている。それはもう盛大に。中学生なんだから同級生に可愛い子でもいるでしょうに。

これはただ年上に憧れているだけ。男の子にはそういう時期もあるだろう。そう思っていたのに。

「静流さん!高校受かりました!」
「そうなんだ~おめでとう」
「これでまた静流さんに近づきましたね?」
「……えーと」

成長期というのは凄いもので、ただでさえ低い私の身長を少し追い抜いていた。東城くんが受けたという高校も私の母校だし。

それになにより、どこで覚えてきたのかさりげなく私の手に触れてきたり車道側を歩いてくれたり。この歳でこれが出来るのなら同級生からもモテるはずなのに。

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