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メイドと公爵様【甘エロ】
第2章 シャーロットと言う名のメイド


「えぇ」と、チャールズは憂いを帯びたブルーの瞳を細めた。


大切な愛娘をこうも簡単に手放すとは···、そこまで考えて、アクアはそうせざる得なかった子爵家の内情も分からなくもなかった。


淑女であり清廉潔白を求められる貴族社会では、シャーロットのようなら存在は爆弾を抱えているような物なのだろう。


それに四女ともなれば、尚更か。


表向きは行儀見習いとしてこちらの屋敷へと来たのならば、子爵家としてはそのままその存在を無かった事に···とも考えられた。


アクアは深いため息を吐いたて、シャーロットの事を憂いた。


「どうか私からも、シャーロット様の事をよろしくお願い申し上げたく···昨夜は旦那様のご容態を見た瞬間に、自らの身を投げたも同然、そのままお救いになられたのです。無効化の仕方はどうあれ、困った方がいらっしゃるのならば、我が身二の次に助けられる、心のお優しいお嬢様のようですから」

「···そうだな。彼女に救われたからには、無下には出来ない」

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