この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
メイドと公爵様【甘エロ】
第2章 シャーロットと言う名のメイド
執務室にて。
「少々、休憩されてはいかがでしょう。旦那様」
コンコンと軽快なノックをした後に訪れたのは、シルバーグレーの髪を後ろに流し、黒い燕尾服をビシッと着こなしたダンディーな初老であり、アクアを幼い頃から面倒をみていた、執事長のチャールズであった。
「···チャールズ」
書類に走らせていた万年筆の手を止めたアクアは、小さく息を吐いて執事長の名を呼んだ。
「はい、旦那様」
「シャーロット嬢はお前の差し金か」
「左様でございます」
ローテーブルの上にティーセットを準備し、紅茶をティーカップに注いだチャールズは、トレー乗せてアクアの元へと運んだ。
悪びれも無く答えるチャールズ。
「なぜ、あのような事をした」
「それは旦那様のお命が第一でしたので。それに、事の経緯を相談すれば、子爵家はかい良く返事をなされた上に、シャーロット嬢を是非メイドにと···」
「···大切な娘をか?」
ぴくり、とティーカップの取ってを掴んだ指先がぴくりと停止した。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


