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Mの誘惑 -封じ込めた告白- 和田みさき著
第8章 落ちて行く私
「止めてェ! もぅ、もぉ、止めてください! 誰か止めてッ! おねがい!」
湿度の高まった部屋に、私の絶叫がとどろいた。止めてと啼きながら凄艶に腰を振った。私の戸惑いと狂騒は、慎ましい身悶えを好む者にとっては些か無粋だったが、初々しさと真摯さにおいて強烈なインパクトを放っていた。
汗びっしょりでマシンのピストンを受ける姿は全員の記憶に焼き付いた。好色家たちは、私の身体から30才前後と見立てていた。まだ羞恥を消化し切れていないのは明白だが、これからステージを重ねるごとに一足飛びに成長してくれそうだった。
「いくのッ、いくぅッ! あぁ見ないでッ、見ないでくださいッ!」
演出としては未完成だが、乳房を上下にゆすって果てる姿は生々しかった。大きく表面に多くの突起を有した乳首を見事に屹立《きつりつ》させ、質のよい腹肉をうねうねと躍動させた。
見られたくない心情を素直に吐露しつつも顔を覆ったりせず、自らの乳房を鷲掴みにして、リズムを崩さなかった。締めくくりに「おぉッ」と喉から悦びを絞り出し、わななきながら朽ち果てたが、男根に貫かれた臀部だけは祝福にふるえ続けた。
「アァァ……アァァ……」
ある瞬間、我に返ったような慟哭が始まった。第一部の終了を宣言するように暗くなり、盛大な拍手に合わせて円形のステージを包みこむ暗幕が下りてきた。司会の口上が外側から響いてきて、薄明りのなかで私は、着衣を入れた籐籠を掴んで咽び泣いた。取り返しのつかない転機の到来を嘆くようだった。
湿度の高まった部屋に、私の絶叫がとどろいた。止めてと啼きながら凄艶に腰を振った。私の戸惑いと狂騒は、慎ましい身悶えを好む者にとっては些か無粋だったが、初々しさと真摯さにおいて強烈なインパクトを放っていた。
汗びっしょりでマシンのピストンを受ける姿は全員の記憶に焼き付いた。好色家たちは、私の身体から30才前後と見立てていた。まだ羞恥を消化し切れていないのは明白だが、これからステージを重ねるごとに一足飛びに成長してくれそうだった。
「いくのッ、いくぅッ! あぁ見ないでッ、見ないでくださいッ!」
演出としては未完成だが、乳房を上下にゆすって果てる姿は生々しかった。大きく表面に多くの突起を有した乳首を見事に屹立《きつりつ》させ、質のよい腹肉をうねうねと躍動させた。
見られたくない心情を素直に吐露しつつも顔を覆ったりせず、自らの乳房を鷲掴みにして、リズムを崩さなかった。締めくくりに「おぉッ」と喉から悦びを絞り出し、わななきながら朽ち果てたが、男根に貫かれた臀部だけは祝福にふるえ続けた。
「アァァ……アァァ……」
ある瞬間、我に返ったような慟哭が始まった。第一部の終了を宣言するように暗くなり、盛大な拍手に合わせて円形のステージを包みこむ暗幕が下りてきた。司会の口上が外側から響いてきて、薄明りのなかで私は、着衣を入れた籐籠を掴んで咽び泣いた。取り返しのつかない転機の到来を嘆くようだった。

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