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防音室で先輩に襲われて…
第9章 ゴミの無い部屋
『今晩は見逃してあげるとして…明日は俺と出掛けようか?祝日だから学校は休みだし問題ないよね』
「明日、ですか…!?」
『それとも君は明日も塾なの?』
「いや明日は──…、……あ、その、明日は」
(ここ、正直に言ったらダメなところ…!? " 出掛ける " って何を企んでるかわからないし、他に用事があることにしておけば断れるんじゃあ…っ)
明日はフリーなのだが、それを正直に言おうとした直前に乃ノ花は思い留まり、口ごもった後で言い直した。
「明日も……塾なの、で、無理ですごめんなさい」
『いや、だから君は嘘が下手なんだってば』
「!!」
ところが、すぐにバレる
「どうしてわかったんですか!?」
『ほらね、やっぱり嘘だった』
「……!」
『次から俺に嘘をつくと罰則制にしようか?どんな罰がいいか選ばせてほしい?』
「ごめんなさい!ごめんなさい…許してください」
『……フ』
目の前に彼がいる訳ではないのに乃ノ花はもう怯えてしまっている。情景反射のように頭をさげて謝り始めた。
「罰は…怖いです…!許してください…!」
『いい子だね、とても可愛い』
しかし、次に続いた彼の言葉を聞いて、乃ノ花の動きは止まった。
『今の君の怯えた顔──…もっと近くで見たかったな』
(まさか)
乃ノ花はすぐに振り返った。

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