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第2章 わたくしのこと

　私は夫の言動に不自然な部分があっても気づかぬふりをしました。夫の大変さに同情していましたし、男の子を生めなかった負い目を感じていたので。
　夫は娘のことを可愛がってはくれましたが家事と育児は専業主婦の私が全てやるべきものとみなしていて、大変な毎日でした。
　
　そうした諸々のストレスからでしょうか？生理前には性欲が抑えられないほど酷くなり、ネットで淫らな動画を探して激しい自慰に長時間没頭したり、ＳＮＳの裏アカウントで私とはセックスをしないのに不倫相手とはする夫への不満を吐露したり、胸や脚のエッチな自撮りをアップして瞬く間に多くの「いいね」がつくことで承認欲求を満たすような、そんな行為に走っていました。


　自分と容姿が瓜二つの女性と知り合ったのはそんなときでした。