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車椅子伯爵と私の結婚生活
第4章 初めて知る一面

「…おはよう。目が覚めた?」
まどろみの中で、彼の声が聞こえ顔を上げると、微笑んでいる彼と目が合う。
「なっ!どうして…寝ちゃってて…」
「…何を読んでいたの?…歴史書ね。勉強熱心なんだね。でもどうしてうちの歴史について学んでるの?」
「隣国とはいえ知らないことが多すぎるし…私はもうこの国の人間になったので知る必要があると思って」
「へぇ。真面目なんだね…僕が教えてあげようか?」
「え?でも忙しいよね…」
「…君といる時間は癒しになるし、もっと話をしたいから。気にしないで」
「では、お願いします」
小さいころから身体が不自由で外では遊べないので、一人で読書をすることが多く図書室の本はほとんど目を通しているらしい。
図書館に夕日が差し込むと、彼は体を窓に向ける。整った横顔を夕日が照らす。見惚れない人はいるのだろうか?私は彼の横顔を見つめてしまっていた。
好きな分野の話になるといつもより饒舌で、博識な彼の一面を知った。
まどろみの中で、彼の声が聞こえ顔を上げると、微笑んでいる彼と目が合う。
「なっ!どうして…寝ちゃってて…」
「…何を読んでいたの?…歴史書ね。勉強熱心なんだね。でもどうしてうちの歴史について学んでるの?」
「隣国とはいえ知らないことが多すぎるし…私はもうこの国の人間になったので知る必要があると思って」
「へぇ。真面目なんだね…僕が教えてあげようか?」
「え?でも忙しいよね…」
「…君といる時間は癒しになるし、もっと話をしたいから。気にしないで」
「では、お願いします」
小さいころから身体が不自由で外では遊べないので、一人で読書をすることが多く図書室の本はほとんど目を通しているらしい。
図書館に夕日が差し込むと、彼は体を窓に向ける。整った横顔を夕日が照らす。見惚れない人はいるのだろうか?私は彼の横顔を見つめてしまっていた。
好きな分野の話になるといつもより饒舌で、博識な彼の一面を知った。

