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車椅子伯爵と私の結婚生活
第4章 初めて知る一面
「…遅くなったけど、夕日がきれいだね。庭に行かないかい?」
「お散歩すっかり遅くなったね」


庭の真ん中には噴水があり、自国では見たことがないたくさんの色の花が咲き誇っている。
夕日に照らされて、今朝窓から見た庭とは違う表情をしている。
少し奥へ進むとあづまやがあり、木の椅子に腰を下ろす。
初めて彼と同じ目線になる。

「…ここは僕のお気に入りの場所なんだ。本を読むには最適だよ」

「バンは…恋愛小説が好きなの」

「…え⁉…ああ、そうだね、僕には恋愛なんてゆかりのないものだと思ってきたからね。セカンダリースクール時代に、女の子に車椅子の男なんて気持ち悪いって言われたよ…子供のたわごと…だけど結構心に響いてさ。悟ったよね、恋はできないんだって。なんで君が悲しそうな顔をするの?」

「…」

「だから!こうやって二人で話をするだけで、そばにいてくれるだけで僕は幸せなんだ。友達も奥さんも一気にできて戸惑ってるけど。ありがとう、レリアナ」

「そんなこと…私も楽しいです。正直、旧友から親同士の決めた結婚には愛がないことも多くて、社交場だけ仲の良さを繕う偽装夫婦も多いと聞きました。アリアと二人きりで他国に来るのは心細かったんです…だから私もこうやってお話できて嬉しいです」

「…そうだったんだね。偽装夫婦ね。僕もそうなると思ってたし、そうするつもりだったよ」

「え?」

「…だって普通は車椅子に乗ってるお荷物男なんて嫌だろう。セックスだってできないかもしれないんだよ?」

「なっ!セック…ㇲって…」

「ふふ、照れてるの?こういう話はいや?」

「恥ずかしいです」

「…ごめんごめん。君のいろんな顔が見たくてつい」

「……できないんですか?」

「どう思う?試してみる?」

彼はにやりと顔を近づける

「結構です!」

「はは、残念」

彼は意外と意地悪な一面があることを知った
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