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車椅子伯爵と私の結婚生活
第1章 車椅子伯爵
午後8時。約束の時間。
ベンの自室の前で、意を決してドアを叩く

「初めまして。レリアナと申します。入ってもよろしいでしょうか?」
「…ああ、どうぞ」

ドアを開けると、窓際に車椅子に乗った顔の整った青年が私を見つめ、少し恥ずかしそうに

「こんにちは…あなたが…お嫁さん?」

「あ、はい、レリアナと申します。よろしくお願いします。バンディット様…ですよね?」
彼は言葉を紡ぎ出すのに苦労しているが柔らかな笑みが浮かぶ。

「…そうだよ。レリアナ…嬢…素敵な名前だね。…もっとこっちに来てくれるかい?」

「はい」

彼に近づくと少し安心したように息をつく。彼の目はあなたの動きを追い、緊張と期待が混ざった表情を浮かべている。

「良かった…皆、僕を怖がるから」

「どうしてですか?」
バンディットは少し考え込むような表情をする。言葉を選ぶのに時間がかかっている。

「…だって...動けないし、言葉もすぐ出ないから」
彼は自分の足を見つめ、少し寂しそうに膝を撫でる。目には悲しみと諦めが混ざっている。

「そうですか?一生懸命話をしてくれているのに」

「え?そう思うの?!」
喜びと驚きが混じった様な顔を見せ、少し身を乗り出そうとするがバランスを崩し車椅子の背もたれに背を預ける

「大丈夫ですか?」
支えようとする

「ごめん…ダサいよね…仕事で疲れるとね…体力ないから…」

「ベッド行きますか?」
「…ありがとう…じゃあ、ベッドへ行こうかな」
「支えは入りますか?」
「…ううん。自分でできるよ…あ、恥ずかしいから後ろ向いててもらえるかな?………こっち向いていいよ」
彼はじっと私を見つめる
「あなたのこと教えてください」

「…俺の?いきなりだね…何が知りたいの?」

彼は、腕は動かせるので日常生活はある程度1人で出来ること、足はほぼ動かないので車椅子で移動していること、
話をするときに最初の言葉が出づらいから会話のテンポが悪く会話が続かなず人とコミュニケーションを取るのが難しいこと、パソコンで仕事部屋で仕事をしていることを教えてくれる。

「じゃあ、私に出来ることがあったらなんでも言ってくださいね!」
「…ありがとう…みんな僕を避けるのに…君は他の人と違う」
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