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車椅子伯爵と私の結婚生活
第1章 車椅子伯爵

「せっかく縁があって夫婦になったのだから、仲良くしたいって思います」
「……そうだね。…仲良く…しようか…」
歯切れの悪い回答が返ってくる
「バンディット様は…その…私で大丈夫でしょうか?タイプではないのなら…程よい距離を保ちますから」
「…違うんだ。君は魅力的だから…僕みたいな男ではなくもっと素敵な男性が沢山いると思う。こんな車椅子の男嫌だろう?」
彼は自嘲気味に、悲しい表情を浮かべて告げる
「そんなことないですよ!私はバンディット様とがいいです!」
「…!驚いた…そんなこと言われたことなかったから。嬉しいよ。改めてよろしくね。レリアナ嬢」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「…夫婦になるんだし、敬語は無しにしよう。年齢もそこまで変わらないだろうし」
「わかりました」
「…敬語はなしだよ」
「わかった」
「…あと、バンディットなんて長いからバンでいいよ。僕もレリアナって呼んでもいいかな?」
「いいですよ、バン…バンはちょっとまだ馴れ馴れしいというか…バン様でお願いします」
「…そんないいのに。…じゃあいつか呼んでくれるのを楽しみにしているね」
「はい」
彼がふと時計を見る
「…あ、もうこんな時間だ。君と話してるのが楽しくてつい…長旅で疲れただろう?」
「そうですね、バン様も疲れてしまいますよね。私は部屋に戻りますね、また明日お話しましょう」
少し名残惜しそうな表情をする
「…また、明日ね。明日を約束するなんて初めてだ」
「そうなのですか?」
「…うん。友達と呼べる人はいないからね。使用人くらいしか話してくれないから」
「では、私が友達になります!あ、夫婦…だけど友達です」
「はは、なんだか面白いね。本当に君は優しいね、初めてのお友達だ」
「ではそろそろ戻りますね、おやすみなさい」
「…おやすみ」
何事もなく自室に戻る。手が早くなくてよかったけど、車椅子はちょっとびっくりした。
ちょっと頼りなさそうだけど、いいひとそうで安心した。お友達って気楽だなぁ。
「……そうだね。…仲良く…しようか…」
歯切れの悪い回答が返ってくる
「バンディット様は…その…私で大丈夫でしょうか?タイプではないのなら…程よい距離を保ちますから」
「…違うんだ。君は魅力的だから…僕みたいな男ではなくもっと素敵な男性が沢山いると思う。こんな車椅子の男嫌だろう?」
彼は自嘲気味に、悲しい表情を浮かべて告げる
「そんなことないですよ!私はバンディット様とがいいです!」
「…!驚いた…そんなこと言われたことなかったから。嬉しいよ。改めてよろしくね。レリアナ嬢」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「…夫婦になるんだし、敬語は無しにしよう。年齢もそこまで変わらないだろうし」
「わかりました」
「…敬語はなしだよ」
「わかった」
「…あと、バンディットなんて長いからバンでいいよ。僕もレリアナって呼んでもいいかな?」
「いいですよ、バン…バンはちょっとまだ馴れ馴れしいというか…バン様でお願いします」
「…そんないいのに。…じゃあいつか呼んでくれるのを楽しみにしているね」
「はい」
彼がふと時計を見る
「…あ、もうこんな時間だ。君と話してるのが楽しくてつい…長旅で疲れただろう?」
「そうですね、バン様も疲れてしまいますよね。私は部屋に戻りますね、また明日お話しましょう」
少し名残惜しそうな表情をする
「…また、明日ね。明日を約束するなんて初めてだ」
「そうなのですか?」
「…うん。友達と呼べる人はいないからね。使用人くらいしか話してくれないから」
「では、私が友達になります!あ、夫婦…だけど友達です」
「はは、なんだか面白いね。本当に君は優しいね、初めてのお友達だ」
「ではそろそろ戻りますね、おやすみなさい」
「…おやすみ」
何事もなく自室に戻る。手が早くなくてよかったけど、車椅子はちょっとびっくりした。
ちょっと頼りなさそうだけど、いいひとそうで安心した。お友達って気楽だなぁ。

