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車椅子伯爵と私の結婚生活
第5章 天体観測
数か月がたち、ここでの生活にも慣れてきた。
朝食は一緒にとり、ディナーは仕事が早く終われば一緒に取っている。
日中は図書室にて自習、週に3回はこの国の文化作法や令嬢の所作を教ええくれる外部講師が来てくれている。毎日が忙しく過ぎていく。

そんなある日、

「レリアナに見せたいものがあるから、明日の夜8時に庭のあづまやへ来てほしい」

彼の執務が忙しく、部屋にこもっているため1週間ほど会っていない。
昨日、アリア伝手でメッセージカードが贈られた。

当日─
メイク、ワンピースを整えてあづまやへ向かう。
彼の後ろ姿が見え速足で向かう。すでに待っており何か準備している。

「レリアナ、久しぶりだね。なかなか時間がつけれなくてごめんね。会いたかったよ」
私と毎日話すようになり、言葉の出だしも以前よりスムーズになってきている。
そして、くすぐったい言葉も増えている

「ううん。久しぶり。私も…会いたかった」
木の椅子に座る

「嬉しいよ。聡明な君だからもう察しているだろうけど、ここから見る星はとてもキレイなんだ。いつも頑張っている君に見せたくて」

「ありがとう!すごくきれい。こんなに星がたくさん見えるんだね」

「この望遠鏡覗いてごらん…あの一番輝いてる星わかる?」

「どれ?」

「ほら、あれ…見える?」
彼と鼻先が触れる位置まで近づいており、慌てて退く

「…近かったね…ごめん…いやだった?」

「ううん!違うの!いきなりだったから驚いちゃって…あの星かな?」

「そう。綺麗でしょ。今日は月もきれいなんだ。月がきれいですねって意味わかる?」

「意味?聞いたことあるような…でもわからない」

「そっか。図書室で探してごらんよ」

「うん。わかった…あの膨大な本の中から探すのは大変そう」

「僕が好きそうなところから探したらすぐ見つかるよ?」

「恋愛小説かな…頑張る!」

「真面目だね…ねえ、レリアナ。」
彼が真剣なまなざしを向けられる

「なあに?」
鼓動が早まる

「手を握ってもいい?」

「え!手⁉いいよ」

「ありがとう」
華奢な体のわりに大きな手のひら、長い指先が絡まり、鼓動が早くなる

「バン?」

「なに?はずかしいの?」

「恥ずかしいよぉ…」
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