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無敵に近い男
第3章 昔の記憶
 それは彼が、まだ22歳の時のことだった。

 この街では20から25歳までの男子は、人々を守るため騎士になるという法律がある。この法律を定めた王によると20から25歳までの男子が一番、輝いている時期であり戦力も高いらしい。

 そのためか男女差別という面においても厳しく、女性は騎士も含めて何かしら制限される傾向にある。

 それでも彼は女性に生まれたかった。多少の我慢は必要だが無理やり仕事を押し付けられることもなかっただろうから。

 だから彼にとって騎士というのは一番、嫌な仕事だった。
 もともと医学に興味があった彼は騎士になんて興味すらなかったし、誰かを庇ってまでして命を絶やすこともしたくなかった。

 騎士というのは基本的に戦うことしか行わない。それによって新しく入ってきた騎士たちが絶命するなんてことは何度も起こっている。

 だから騎士を辞めた。正確には逃げ出したってことだけど。

 まあ今さら考えれば逃げ出すというのは酷い判断だった。
 懸命に戦う騎士らを見捨てていくということだから。

 だから、もはや捕まった時は、どんなことでもしようと考えていた。
 法律の厳しい、この街では、騎士を辞めたとまでなると恐らく死刑といったところだろう。

 一回、深呼吸をし、彼は覚悟して城の中に入った。
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