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第22章 HOTEL　 Paradise　～朝～

ビキニは…水着ですって
自己主張しちゃうもんな、
まぁ上からタンクトップ…
着てしまえばそれも隠れるけど。

「タンクトップあるんだけど…、
着た方が…いいんだったら…」

『いや、そのままで、それで行くぞ』

『日焼けしそうだし、
着といた方がいいんじゃない？』

光的には…ない方が良くて
翔的にはある方がいいって
そんな感じ…みたいだけど…。

『わかってねぇな、翔。
このサロペットの隙間から
ビキニが見えるのがいいんだろうが』

『でも…どこの誰かも
わからない他所の男に
なゆたの肌を見られてもいいの？』

なんだか…喧嘩になりそうだから
あっちに着くまでは下に
タンクトップを着ておいて。
あっちに着いたら脱ぐって事にして。

お化粧するって程度…でもないけど
軽く…ナチュラルにメイクをして。

ラブホテルの利用料金を支払って
ラブホテルを後にした、
夏休み中の平日の朝の
ラブホ街は…夜のネオンが
ギラギラした怪しげな雰囲気はないけど。

ラブホテルの特徴的な外観は
明るい時間だとよく見えるから、
こうして外から改めて
海賊船になってる外観を見上げて。

このラブホ街に来た時に見た
他のラブホテルを見ながら
昨日の夜に来た道を戻って行って。

古畑市ひがしの駅を目指す。

まだ…時間が早いから
古畑市の市場も…シャッターが
締まっているお店がほとんどで
早い時間から営業しているお店が
ちらりほらりと開いてるぐらいだった。

古畑市ひがし駅からは
各駅停車で３駅で、
目的地である
かりきのドームシティの最寄り駅の
かりきのドームシティ前駅に到着する。

今日は…９時３０分のオープンから
閉店なのか閉園なのかわからないけど
クローズになる２２時まで、
思い切り遊ぼうって事になっていて。

１日のほとんどを、巨大な
複合施設のかりきのドームシティで
過ごす感じになる。

かりきのドームシティ前駅には
かりきのドームシティの
ポスターとかが沢山貼って合って。
駅の改札を出た所にも
かりきのドームシティの
かりたんのポップが置いてあって。

改札を出て、ドームシティ出口から
かりきのドームシティ前駅を出ると。