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美味しいサンドイッチの作り方
第20章 5日目 PM ~お兄ちゃんズと一緒~

『さて、バス乗り場に行く前に
光が持ってくれてるそのバッグを
入り口から近いコインロッカーに
預けてから送迎バス乗り場に向かおうか』
「あ、あそこに…あるよ。
コインロッカーの案内出てる」
コインロッカーの位置を示す
案内表示を見つけて、
あっちと指をさして2人に伝えた。
3人でそのコインロッカーの
案内表示の所から入って
その奥にあるコインロッカーに
3人分のお泊りの荷物が入った
光のボストンバッグを預けた。
『コインロッカーのカギ、
翔。お前に預けとくわ。
俺、なくすか落とす自信あるし』
遊園地でアトラクションを全力で
楽しんでいる間に、紛失したり
落としたりする自信あるからって
そこは自信満々になるところじゃ
無いような気がするけど。
光のボストンバッグには光の
分だけじゃなくて私と翔の
荷物も一緒に入ってるから。
この3人の中で一番しっかり者の
失くしにくそうな…翔に
コインロッカーのカギを託して。
『わかったよ、じゃあこれは
僕が責任を持って預かっておくね』
コインロッカーに荷物を預けると
光は…荷物が小さくなって、
身軽になったて喜んでたけど。
そのまま、駅前のバス乗り場とは
ちょっと離れた場所にある
まほろばワンダータウン行きの
無料送迎バスの乗り場に向かった。
丁度……向こう側から…お客さんが
数人乗った遊園地のロゴと
園内のアトラクションの画像と
マスコットキャラクターが印刷された
ラッピングバスがこっちに来ていて。
乗っていた数人のお客さんと
入れ替わりでバスの中に乗り込んだ。
『ワンチャン、俺達3人で
このバス貸切じゃね?』
『まぁ…もうちょっと…出発までに
時間があるから……貸切りって
確定したわけじゃ…ないよ。光』
無料送迎バスが乗り場を
出発するまでの時間に2組の
カップルがバスに乗り込んで来て。
私達は3人だったから並んで
座れるように一番後ろに座ったけど。
乗り込んで来た2組のカップルは
それぞれ前の方と、バスの
中央付近と…適当な間隔を…
お互いに取り合う感じに座って。

