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第18章 『HOTEL ．A』　～なゆたサンドレシピその①～

『サウナ付きみたいだよ』

と言ってバスルームに翔が
入って行くと入り口のガラスの部分から
見えてなかった所に専用の
プライベートサウナがあって。
サウナの入り口にスイッチがあるから
それを翔がＯＮにしていた。

『後で光はサウナ入るつもりみたい、
さ、露天風呂はあっちみたいだね』

リビングの方に戻ると
光はすでにカラオケを歌う
準備を着々としていて。

『露天風呂は…あっちから…出れるから』

と閉まって居るカーテンを指さして
露天風呂はこっちにあるみたい。
光が指さしていたリビングの奥の
カーテンに手を掛けて開いた。

「え？へ？？ここは…
このお部屋…のお庭って事？？」

周囲を塀に囲まれた
バリ風のお庭が窓の外にあって。
お部屋も結構広いけど
外に見えてるバリ風の…お庭も
結構広いスペースになっている。

お部屋のリビングから
延長線上になってる部分は
ウッドデッキになっていて
お部屋リビングのガラス戸を
全部開けばリビングと
一体化した広い空間になる。

そのウッドデッキ部分の奥に
大きなテレビモニターが
壁面に設置されたお風呂があって。

石のタイルを組み合わせた
段の上に石造りの長方形の
大きな露天風呂があって。
このサイズなら…３人じゃなくて
６人ぐらいは…普通に入れそう。

ウッドデッキから、その先の
お風呂のある段差の間に
砂利が敷いてある空間があって。
お庭の雰囲気を良くしてる。

置いてある照明器具も
バリ風の木を彫ったランプと
石でできた灯篭みたいなので。

左側には…また素材の違う
タイル張りの屋外リビング
スペースが完備されていて。

こっちにも余裕のサイズの
ラタンのソファとテーブルセットがある。

中と外と使えば…７、８人とかで
このお部屋でパーティーできそう。

『これだけ浴槽が大きいと
お湯張りに時間がかかりそうだね』

大きな長方形のお風呂に栓をして
お湯張りをし始めてみたんだけど、
確かに２５分とかそれぐらいは
この浴槽にお湯を張るには
時間が掛かりそうな感じで…。

シャワー見当たらないと思ったら
リビングになっている裏側に
こっそりとシャワー用のスペースがあった。