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美味しいサンドイッチの作り方
第11章 翔+美玖+光サンド…紗耶香

紗耶香も美玖もギャル風のメイクだから
私も白ギャルにされてしまう
んでは…って心配してたけど、
目元は涼し気な感じの仕上がりで
リップはパキッと締め色に
なるような濃いめのカラーの仕上がりで。
『浴衣、持って来なよ。着せてあげる』
と美玖が浴衣を持って来るように
私に言って来たので。上から
自分の浴衣を持って降りて来たら。
紗耶香が自分の持って来ていた
紙袋の中からレース生地と
オーガンジーの生地の
帯を出してきて。今は
カチッとした感じの半幅帯じゃなくて
今風の浴衣コーデは…兵児帯を
使って結ぶのが今風なのだそうで。
美玖がベースの部分を着付けてくれて。
紗耶香が2本の帯を重ねて
結んでくれて、後ろで白と赤の
帯がお花みたいな形に
なるようにして結んでくれる。
後ろがどうなってるのかを、
紗耶香が鏡で見せてくれて。
「わぁ~、凄い…お花…みたい」
『でしょでしょ?よきよき。
なゆたちゃん写真撮らせてよ』
浴衣用のメイクと着付けを
2人にして貰って、
完成した姿を何枚か撮られて
その後はなぜか3人で
自撮りする感じになってたんだけど。
2人にはお礼を言って。
今から自分達もバイト先の
コンカフェが浴衣フェアするから
コスプレの和風メイドみたいな
なんちゃって浴衣を着て
今日は接客するんだと言っていて。
バイト先に向かう2人を
玄関までお見送りして、
玄関の締まる音で
光と翔が部屋から出て来て。
『あれ?もしかして僕達に
何も言わないで帰っちゃったの?』
『おおっ、なゆ…浴衣
めっちゃいいじゃん…っ…。
…あ、…あぁ……その…ぉ
似合って…なくは…ないと言うか…』
私の浴衣姿を見て
光がそうどっちなんだよって
言いたくなるような感想を言って来て。
『光も…素直になればいいのに、
なゆた…、その浴衣凄くいいね。
なゆた…かわいいよ、良く似合うね』
と…素直に褒めてくれない
光とは対照的に、翔は
さらさらと言葉を紡いで行って
私の浴衣姿を褒めてくれたんだけど。
『んじゃ…、
爆速で俺等も着替えるから
お前、そこで待っとけよ』

