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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第11章 須藤さんを待ち伏せて、根掘り葉掘り聞きまくろう大作戦開始ッ!
今日はラッキー。
向こうから気づいてくれるなんて日頃の行いが違うのよ、きっと。
「須藤さん、こんばんは」
あたしは立ち上がり、やって来た須藤さんにぺこりとお辞儀する。
「どうしたの? 森野ならまだ資料作ってて、多分今日はいつもより少し、帰るのが遅くなるんじゃないかな……」
「あ、ちがうんです。今日は須藤さんにお聞きしたいことがって、須藤さんを待っていました」
「俺に――? 聞きたいこと?」
「はい」
コクンと頷けば、須藤さんは少し考えた後、会社の近くだと気が散るからとのことで、近くの公園に向かった。
「それで? 俺に聞きたいことって?」
「あ、ありがとうございます」
はい、と近くの自販機で買ってもらった缶コーヒー須藤さんから受け取ると、公園のベンチに腰掛けた。
「ずばり! 七瀬 姫美花さんのことです!」
あたしは須藤さんに人差し指を立てた。
須藤さんは缶コーヒーのプルタブを開けるとひと口飲んでから口を開いた。
「彼女のことが気になるのって、やっぱ森野と付き合っていたって片桐から聞いたから? 叔父さんの恋路が気になっちゃう?」
う~ん。
少し違うけど、でもまさか叔父さんに恋をしているとは言えない。
だからあたしは大きく頷くんだ。
「はい! 姪っ子としては、叔父には幸せになってほしいんです! 好きな人がいるなら両想いになって欲しいです!」

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