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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第18章 ずっと好き~せめて想うだけでも許してください。

「嘘! だってあたしを抱いた時も好きって言ってくれなかった!」

 信じちゃいけない。
 きっとこれは唯斗さんなりの優しさ。
 あたしがまだ子供だから、他に好きな男性が現れた時に笑い話になると思っているんだ。

 やめて。
 いやだ。
 聞きたくない。

「相手が子供だからってそんな嘘つくの、卑怯だよっ!」

 あたしは唯斗さんの胸板を押して心地良い腕の中から出ていこうと足掻いた。
 だけど唯斗さんは全然力を緩めてくれない。
 それどころか、よりいっそうあたしを包む腕の力がいっそう強くなる。

「君を……縛りたくなかったんだ!」
 想像とは違った返事に、あたしは戸惑いを隠せない。
 息を詰めたままいると、唯斗さんは続けて話す。

「俺たちは叔父と姪の関係性だ。澪ちゃんがいつかこの過ちに気づいた時、俺よりもずっと好きな男性が現れた時に離れられるようにしておきたかった。――いや、違う。逃げていたんだ。澪ちゃんが離れていくことが何より怖かったのは俺の方だ。そのために君を何度も傷つけて散々抱いた。中出しなんてするものじゃないと理性では判ってはいたんだ。だけど君を前にすると理性はすぐに姿を無くす。酷いことをしていると自覚もあった」

「……じゃあ、どうして七瀬さんを追いかけたの?」

 震える声で、どうにか訊ねれば――。


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