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四谷荒木町の女〜再会の熱い夜
第2章 再会と誘惑
 グラスを掲げ、飲み干した彼のコップへ、再びビールが注がれた。

「今日で閉店なのに、常連さんとかは? 普通は来てくれるでしょう」
「それがね……」

 聞くと、昨日が最後の営業日だったという。

「だから今日は開けるつもりが無かったのよ。お通しもおつまみも用意していないし。ごめんなさいね」
「やっぱり悪かったな。ここは昔よく通った焼き鳥屋だったからさ。久しぶりに通りかかったら、なんだか懐かしくなってね」
「いいの。ひとりじゃ、寂しかったから」

 そう言いながら、注いでやった二杯目のビールを飲んだ。疲れの滲む横顔が悲しげに見えた。

 少々やつれてはいたが、綺麗な女だ。そしてやはり……記憶の中の面影に、あの頃から経過した時間を加味したら、そしてそこに水商売の女という要素をプラスすると、きっとこんな風貌だろうと思えるほどに、彼がまだ若者だった頃の、かつての恋人に似ていた。

「ねえ。その人、なんていう名前なの?」
「ええと……?」
「わたしに似てるんでしょう。イケメンなお兄さんの思い人よ」

 そんな風に言われると苦笑するしかない。ママも綺麗だよと褒めてから、思い出の女の名を教えた。
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