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四谷荒木町の女〜再会の熱い夜
第2章 再会と誘惑

カウンターの向こうから顔を覗かせた女性へ聞く。ここのママらしい。細身の女で、アップにした髪から覗く白いうなじが色っぽい。
「いいですよ。どうぞ。カウンターでいいですか?」
言われるまでもなく、手狭な店内にはカウンター席しかない。焼き鳥屋の頃と変わっていない。
「今日でこのお店、おしまいなんです」
「えっ」
懐かしい気持ちで店の中を見回していた真司は驚いた。
「閉店なの」
「そうなんだ。それじゃあ、悪かったな」
「ぜんぜん構わないわ。座って」
どうぞと勧められるままに、丸いスツールに腰を下ろした。微笑んでいるママの顔を見たら、記憶が刺激された。
「どうかしました? わたしの顔、なにかついています?」
「いや。ちょっとね。似ていたものだから」
生ビールを注文する。目の前にことりとコップが置かれ、ママが瓶ビールを注いでくれた。
「ママもどうぞ」
「ありがとう。他のお客さんもいないから、隣へ行ってもいい?」
「ああ、どうぞ」
ママのコップにビールを注いでやる。近くで見ると、やはり、知っている女によく似ている。
「乾杯」
「いいですよ。どうぞ。カウンターでいいですか?」
言われるまでもなく、手狭な店内にはカウンター席しかない。焼き鳥屋の頃と変わっていない。
「今日でこのお店、おしまいなんです」
「えっ」
懐かしい気持ちで店の中を見回していた真司は驚いた。
「閉店なの」
「そうなんだ。それじゃあ、悪かったな」
「ぜんぜん構わないわ。座って」
どうぞと勧められるままに、丸いスツールに腰を下ろした。微笑んでいるママの顔を見たら、記憶が刺激された。
「どうかしました? わたしの顔、なにかついています?」
「いや。ちょっとね。似ていたものだから」
生ビールを注文する。目の前にことりとコップが置かれ、ママが瓶ビールを注いでくれた。
「ママもどうぞ」
「ありがとう。他のお客さんもいないから、隣へ行ってもいい?」
「ああ、どうぞ」
ママのコップにビールを注いでやる。近くで見ると、やはり、知っている女によく似ている。
「乾杯」

