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第6章 第4部　監禁拘束体験

「そこを右に曲がって…」と彩から命令され、みずきは抵抗する素振りも見せず、上に伸びる階段を横目に右に進んだ。

みずきは階段の下にある鉄の扉を見つめていた。こんなところに扉があるとは思ってもいなかった。ここが目的地ではないことを願っていたが、彩から背中を軽く押され、みずきは目を閉じて前に進んだ。

彩が鉄の重い扉を限界まで開け、扉を止めた。中は真っ暗だった。その不気味な雰囲気に、みずきは入口に背を向けてしまう。

スイッチをオンオフする音が聞こえ、彩は「やっぱりね…」と呟いた。彩が先に暗闇の中に入り、みずきと繋がる縄をグイッと引いた。

みずきは縄で体を引かれる絶望を受け入れるしかなかった。引かれるまま、暗闇の中に誘導されてしまう。彩の手が鉄の扉を軽く押し、今度は扉がゆっくりと閉まっていく。それを黙って見つめるしかない状況に、みずきは体を僅かに揺らしていた。

鉄の扉が重々しい音を立てて閉じられた。中は湿っぽく、埃っぽい空間だった。

彩は小さなバッグからライトを取り出していた。それはアウトドアや防災用の棒状のライトだった。彩は何度かオンボタンを押し、明るさを調整していた。そして最終的には淡いオレンジ色のライトを選択していた。