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新人警察官の拘束体験研修
第5章 第三部 後編 水面(みなも)の波紋
美帆は今こうしている間にも、どこかで拘束されている。その姿が脳裏に浮かび、彼女の心境を感じ取ることができ、みずきは胸が熱くなっていた。自分だけが逃げるなんてことはできない、という気持ちが彼女を従順にさせ、縄を受け入れていた。

胸元を這う縄を目で追い、心の余裕まで奪われていく感覚に、みずきは目を閉じ、「ふぅ…」と息を吐き出していた。彩の手際のよい、経験に裏打ちされたような絶妙な締め付けに、「ァンッ…」と身をよじり、なまめかしい声が漏れてしまう。

彩は、そんなみずきの様子を静かに背後から見守っていた。彼女の肉体的な窮屈さを共有するように、彩は彼女を後ろからそっと抱きしめていく。そして、みずきの女らしさを象る膨らんだ部分にも縄を掛けた。

みずきのアンダーバストに縄が這い、重みのあるものが下から持ち上げられる。

「ンッ…」と彼女の体が弓なりに反り、瞼が心地の良い重さに負け、閉じられていく。

彼女が息を吸おうとすれば、縄がアンダーバストに這い、吐き出そうとすれば胸が締め付けられる。その苦しくない絶妙な縄の締めで体を包まれ、思いきり息を吸いこんでしまう。みずきは縄の締りを一層感じ、体をよじらずにはいられなかった。
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