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僕の母さん
第10章 除夜の鐘
年越しそばを食べ終わって、テレビからは除夜の鐘の音が鳴っていた。
達郎としては、こんな陰気臭い音を聞いているよりも、
お笑い番組で何もかも忘れてしまいたい気分だったが、
この音を聴かないと新年を迎える気分になれないと真弓が言うので我が家では除夜の鐘の音を聞くのが恒例となっていた。
真弓は年越しそばを食べ終わった食器の洗い物をしていた。
流し台の前に立つ真弓の背後に達郎は音もなく忍び寄った。
「母さん…」
不意に達郎から呼び掛けられて、驚いた真弓はあわや丼鉢から手を滑らせて割りそうになった。
「何よ、驚かせないでよ」
「母さん、年が明けて初めてセックスをするのを姫始めって言うんだろ?」
「急に何を言い出すの!そんな言葉をどこで覚えたの?」
「覚えるも何も、SNSでは姫始めを誰とするかで大にぎわいだよ」
ネット社会になって、情報がすぐ手に入るのは喜ばしいことだか、それと比例して、教育に良くない情報も手に入るので親としては困り果てていた。
「やっぱさぁ、一年の最初のセックスが姫始めなんだから
最後は姫終わりかなぁ?」
「バカね、姫納めっていうのよ」
私ったら、息子に何を教えているのかしらと
真弓は自分の発言に顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
「そっか…お仕事でも一年の最後の仕事は御用納めとかって言うもんね…僕、また一つお利口さんになったよ」
だからご褒美を頂戴と、達郎は真弓の背後でいきなりしゃがんで、母の太腿を捉えると、その奥のパンティーを覗き込み、顔を真弓の尻に押し付けた。

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