この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕の母さん
第10章 除夜の鐘

女性陣の頑張りで、予定よりも早くおせち料理は完成した。

「じゃあ、明日はお昼前の11時に集合でいいわよね」

おせち料理を作り終わって、ホッとした表情を浮かべながら、
心なしか佐智子の態度がソワソワしていた。

佐智子と彩也香の母娘が達郎の家を去ってゆくのと同時に
「佐智子、たぶん彼氏が出来たんだわ」と母の真弓がポツリと告げた。

「えっ?何でわかるの?」

真弓も佐智子の娘の彩也香同様の事を感じているので、達郎は驚いた。

「わかるのよ、女にはね…」

これでは達郎が鈍感みたいではないか、
癪に触るので、達郎も彩也香が言っていた『きっと真弓おばさまにも彼氏がいるんだわ』という言葉を思い出して
「母さんはどうなの?まさか僕がいるのに男を作ったりしてないよね?」と訊ねてみた。

「それは…」

言いよどんだ母の態度で彩也香が言っていたように、母にも彼氏がいるんだなと気づいた。

「達郎、実は母さんね…」

真弓が辰巳からプロポーズを受けたことを告白しようとしたが、
それは聞きたくないとばかりに「お腹が減ったな…年越しそばを作ってよ」と達郎は母が告白するのを制した。

ズズズっとそばを啜りながら、
無言の時間が流れてゆく。
真弓は辰巳からプロポーズを受けて有頂天になっていたが、
実際は息子の了承も得なければいけないし、とりわけ彼のご両親に結婚を認めてもらえるかどうか不安だった。
/173ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ