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僕の母さん
第9章 クリスマスプレゼント
その頃、達郎は母の寝室に入って、ランジェリーボックスからTバックを盗み出して、自分のベッドに寝転んでTバックの匂いを嗅いでいた。
すでに洗濯済みのソレは乳軟剤の甘い香りしかせず、
とてもじゃないがオナニーのおかずになりそうもなかった。
思春期の童貞の男の子なら、
そんな洗濯済みの下着でも興奮して二発は軽く抜けるだろうけど、母の真弓と彼女である彩也香という二人の体を知っている達郎には刺激が弱すぎた。
いつしか握っていたチンポも萎んでしまった。
『バカらしい…やぁ~めた!』
Tバックを枕元に投げ出すのと同時に、傍らに置いてあるスマホからLINEの通知音がした。
「母さん?」
母からの『今から帰るわね』という連絡だと思ったが、
着信相手は「彩也香」と表示されていた。
急いでページを開くと、今までは未読だった達郎から送ったメッセージ全てに「既読」が着いていた。
そして最新の彼女からの連絡は『今、暇?』と書き込まれている。
「暇だよ」
暇で暇で仕方ないんだという思いを、たった三文字に込めて送信した。
『来月、クリスマスだね』
そうか、クリスマスまで一ヶ月なんだ…
「クリスマス…デートしてくれないか?」
彩也香から未読スルーの連続で、すでにフラれたような感じだが、未練たらしいと思いながらも、デートの申し込みをしてみた。
『いいよ』
この場合の「いいよ」はデートなんかしなくていいよの「いいよ」なのか、それともオッケーの「いいよ」なのか迷ってしまう。
「オッケーって事だよね?」
『もち』
そのメッセージを目にして、達郎は飛び上がらんばかりに喜んだ。

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