この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕の母さん
第8章 体をひとつに…
「あの…この文字って…」
「あっ!つい、いつものクセで書いちゃった!
私さぁ、オムライスが大好きだから、いつも『大好き』って書いているの」
「なあ~んだ…僕はてっきり愛の告白かなあ~、なんて期待しちゃったよ」
「こんな細工をしなくても、好きな人にはちゃんと告白するわよ」
そう言うと、彩也香はスプーンを置いて、達郎の目をじっと見つめて「達郎くん…大好きよ」と早口で告白すると、テーブルに身を乗り出して達郎の唇にチュッとキスをした。
女の子から「好きよ」と告白されたことのない達郎には免疫がなく、『まじっ?』と呆然としてしまった。
「あらやだ、ケチャップが付いちゃったわ」
そう言って達郎の唇に付いたケチャップを人差し指で拭うと、
それを美味しそうにペロリと舐めた。
それはまるで『男の子なんでしょ?私を襲いなさいな』と無言の圧力を達郎にかけていた。
お皿の上には食べかけのオムライスが残っているけれど、
すでに食事をする気分ではなく、今度は達郎が身を乗り出して彩也香の唇を奪った。
「…お風呂…一緒に入るわよね?」
まるで彩也香は温泉旅行の続きをしない?と達郎にモーションをかけていた。
「いいね、洗いっこしようか?」
女性の体を洗う事なら、母から何度もレクチャーを受けているので、お手のものであった。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


