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社長は彼女の“初めて”を知っている
第2章 一夜

加賀見さんの声が、耳元に落ちる。
低くて、甘くて、でもどこか命令のような響き。
ずるい。
彼はただ抱くんじゃない。
私の心も体も、全部を引き出そうとしてくる。
「……もう、いっぱい……」
限界だと思った。
心も、体も、感情も──すべてがとろけそうだった。
すると彼は、最後に深く腰を押し当てた。
「……っ」
熱が、私の中に溶け込んでいく。
「……ああっ!」
それは、私の“内側”に直接流れ込む、男の人の熱情。
初めて、私の体に誰かの“愛”が注がれた瞬間だった。
その瞬間だけで、私は自分が“女になった”と、はっきり思えた。
やがて加賀見さんの動きが止まり、深く息を吐きながら、私をしっかりと抱きしめてくる。
低くて、甘くて、でもどこか命令のような響き。
ずるい。
彼はただ抱くんじゃない。
私の心も体も、全部を引き出そうとしてくる。
「……もう、いっぱい……」
限界だと思った。
心も、体も、感情も──すべてがとろけそうだった。
すると彼は、最後に深く腰を押し当てた。
「……っ」
熱が、私の中に溶け込んでいく。
「……ああっ!」
それは、私の“内側”に直接流れ込む、男の人の熱情。
初めて、私の体に誰かの“愛”が注がれた瞬間だった。
その瞬間だけで、私は自分が“女になった”と、はっきり思えた。
やがて加賀見さんの動きが止まり、深く息を吐きながら、私をしっかりと抱きしめてくる。

