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社長は彼女の“初めて”を知っている
第2章 一夜
タクシーの中。
外のネオンが窓に反射して、ゆらゆらと揺れている。

私は、そっと加賀見さんの肩に寄りかかった。

「あー……なんか、落ち着く……」

肩越しに感じる体温が、じんわりと伝わってくる。

彼の匂いも、少しだけ混じって。

それが妙に心地よくて、酔った頭にやさしく沁みた。

「えーっと……おまえ、家は確か……」

そう言った加賀見さんの言葉を遮るように、私はぽつりと呟いた。

「帰りたくない……」

酔いと一緒にこぼれ落ちた、本音だった。

「……酔いもここまでくると、不気味だな。」

彼の手が、私の頬にそっと触れる。

その温度が、逆に切なかった。

「……もう、いい。」

酔ってるのをいいことに、私は加賀見さんの胸に抱きついた。

頬を押し付けて、彼の体温にしがみつくように。

「……加賀見さんの家に、行く……」
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