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全部、俺のものになるまで
第1章 午前0時の社長室

意外だった。
あれほど強引に抱いてきたくせに、待っていたのは彼の方だったのかと。
私は黙って、最後の資料を棚に収めた。
静かに振り返り、目を逸らさずに告げる。
「でも──セックスだったんですよね。」
言葉に感情は込めなかった。
事実を並べるように、淡々と。
「抱いたとか、愛し合ったとか……そういうんじゃない。ただの身体」
社長の眉が、わずかに歪んだ。
その瞬間、彼は私の唇に触れてきた。
熱い、痛いほどのキスだった。
「君は、俺が抱いたあと──背中を向けた。」
唇が離れた瞬間、彼の声が低く落ちた。
「まるで……もう二度と俺に心を許さないって言ってるようだった」
彼の表情には、悔しさがにじんでいた。
男としての自尊心か、欲望か、それとも──それ以外の、もっと深い何かか。
私は答えられなかった。
言葉を探す間もなく、彼の腕がもう一度、私の腰を強く引き寄せた。
あれほど強引に抱いてきたくせに、待っていたのは彼の方だったのかと。
私は黙って、最後の資料を棚に収めた。
静かに振り返り、目を逸らさずに告げる。
「でも──セックスだったんですよね。」
言葉に感情は込めなかった。
事実を並べるように、淡々と。
「抱いたとか、愛し合ったとか……そういうんじゃない。ただの身体」
社長の眉が、わずかに歪んだ。
その瞬間、彼は私の唇に触れてきた。
熱い、痛いほどのキスだった。
「君は、俺が抱いたあと──背中を向けた。」
唇が離れた瞬間、彼の声が低く落ちた。
「まるで……もう二度と俺に心を許さないって言ってるようだった」
彼の表情には、悔しさがにじんでいた。
男としての自尊心か、欲望か、それとも──それ以外の、もっと深い何かか。
私は答えられなかった。
言葉を探す間もなく、彼の腕がもう一度、私の腰を強く引き寄せた。

