この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
全部、俺のものになるまで
第1章 午前0時の社長室

午後16時。会議が始まった。
社長・一瀬悠真を筆頭に、私たち企画部のメンバーが並ぶ。
このプロジェクトは、会社の命運をかけた大型企画。各部署が全力で取り組んでいる。
「もう少し、情熱的にできないか?」
静かな会議室に、一瀬さんの低く通る声が響く。
彼は、情熱で仕事を動かす男だ。
合理性だけでは人の心は動かない。
企画にも“熱”がなければ意味がない──そう常々言っている。
「この案はどうですか? 社長」
私は恐る恐る手を挙げ、提案書をスライドに映す。
彼は腕を組んだままじっと見つめ、それから小さく頷いた。
「うん、いいな。……ちゃんと、気持ちが乗ってる」
その一言に、胸が跳ねる。
けれどその視線が、ほんの一瞬だけ、他の誰でもない**“私”**に向けられていたことに気づいたのは、私だけだった。
社長・一瀬悠真を筆頭に、私たち企画部のメンバーが並ぶ。
このプロジェクトは、会社の命運をかけた大型企画。各部署が全力で取り組んでいる。
「もう少し、情熱的にできないか?」
静かな会議室に、一瀬さんの低く通る声が響く。
彼は、情熱で仕事を動かす男だ。
合理性だけでは人の心は動かない。
企画にも“熱”がなければ意味がない──そう常々言っている。
「この案はどうですか? 社長」
私は恐る恐る手を挙げ、提案書をスライドに映す。
彼は腕を組んだままじっと見つめ、それから小さく頷いた。
「うん、いいな。……ちゃんと、気持ちが乗ってる」
その一言に、胸が跳ねる。
けれどその視線が、ほんの一瞬だけ、他の誰でもない**“私”**に向けられていたことに気づいたのは、私だけだった。

