この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第7章 新婚旅行2日目 7月8日 ~夜~

『巴、ソファーで昨日の
オリオンビール飲みましょうよ』
「うん、ちょっと待ってて
先にお風呂のお湯張りして来るから」
旦那さんは冷蔵庫に冷やしていた
持ち込みのビールを出して
ソファで待ってますねと
言ってくれて、私はお湯張りをしに
そのままバスルームへと向かった。
今日はダイビングしたし…、
全身使ったから…お風呂に
ゆっくり浸かって身体の疲れを取りたいな…。
湯船の底の栓を閉めて
温度を調整したお湯を注いで
ちゃんとお湯が底の方に溜まり始めたのを
確認するとリビングのソファで
待っている旦那さんの所にへと戻った。
『あ、巴、お帰りなさい。
さ、ビールで乾杯しましょうよ』
私が戻って来たのを彼が確認して
テーブルの上に置いていた
オリオンビールの蓋を開けて。
開いたビールの缶を
こっちにどうぞと差し出して来る。
『はい、巴。北谷ナイトに乾杯』
旦那さんの隣に腰かけて、
缶の縁を合わせて乾杯をする。
「乾杯」
この4人は座れそうなソファは
夫婦2人だけだとちょっと、
大きすぎると言うか広すぎる。
『家のカウチが恋しいですね…
あれだったら持たれながら
足伸ばして寛いで座れるのに…』
垂水のテラスハウスのソファは
デイベッドみたいな感じに
足を伸ばして座れる特大のワイドなソファで。
ソファは広いけど、足を伸ばして
座れないソファが物足りないって
そんな風に感じてるみたい。
昨日買ったストゼロみたいな
アルコールが高めのチューハイもあって。
『お湯張り出来たら…お風呂…
一緒に…入りましょうね…巴…』
「うん、一緒に入ろうね…港斗…」
『でも…まさかまさかでしたね…』
「ああ、山崎さんのご夫婦の事?
こんな…偶然が何度も続くなんて
またどこかでばったり会いそうだね」
『あはは、ですね…』
そう言いながら笑っている
旦那さんの顔を見てると、
いつもの彼だから安心した。
自分の身体を旦那さんの方に
近付けてスリスリと寄りかかりながら、
旦那さんに自分の身体を
甘える様にしてすりすりした。
『巴……』
「旦那さん……あの…ね、
前の旅行の時……慶良間で…」

