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12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第39章 番外編 その2 『私』の誕生日③
「お風呂に行く前に…着替えようかな」
『あ、だったら浴衣で…、巴
作務衣じゃなくて浴衣着て下さい』
「はいはい、浴衣ね」
寝る時に作務衣の方が足元が
乱れなくて良さそうだから
貸し切風呂に行くのに浴衣に着替えた。
『巴、やっぱりここの雰囲気には
浴衣似合いますよ、ピッタリですね。
そこ座ってて下さい、僕も
今の内に浴衣に着替えて置きますんで』
和室の座椅子に座っていると
着替えた旦那さんが戻って来て。
一緒に寛ぎながら、お腹がマシに
なって来たからプレートの
ケーキをちょいちょいと摘まんだりして。
「また……ここに夫婦で来たいね」
『そうですね、子供がある程度
大きくなったら…来ましょうよ。
マンション隣に僕の両親いますし、
ある程度大きくなってたら1泊ぐらい
両親に預けても良いと思いますし』
それは…14年後とか…
それぐらいかなぁとか…って
考えながら旦那さんの肩に持たれる。
『巴、お誕生日…おめでとうございます』
今日…になった時にも言って貰ったし、
さっきの食事の時にも言って貰ったし、
お誕生日おめでとうをまた言ってくれて。
「うん…ありがとう。港斗。
港斗のお陰で…今年も最高の
お誕生日記録を更新したみたい」
『そうですか?僕の大事な
巴にそう言って貰って嬉しいですよ。
また来年の巴の誕生日も…
巴史上最高の誕生日に
なるように今からプラン考えますね』
と旦那さんが言ってくれて。
今から次の誕生日が楽しみに
なってしまっている自分が居て。
ある程度の年齢になると
自分の誕生日なんて…年を重ねるだけで
良い事とか嬉しい事なんて何もないけど。
旦那さんと出会ってから自分の
誕生日を自分以上に旦那さんが
大事にしてくれてるのがわかるから。
自分の中でも楽しみな日になっていて。
「ありがとう…港斗」
『どうしたんですか?巴
さっきもありがとう聞きましたよ?』
小さな声で独り言みたいに
言ったありがとうに
旦那さんが首を傾げていて。

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