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第16章 新婚旅行５日目　７月１１日　～PM～

こうして改めてその姿を見てると、
その身体の大きさに圧倒されてしまう。

『巴、次にこっちにジンベエザメが
来た時に写真一緒に撮りますよ…』

大きな水槽をぐるぐると周回する
みたいにしてジンベエザメは泳いでいるから。

次に回って来る時に一緒に
写真を撮りましょうかと声をかけてくれて
自分のスマホを旦那さんに託して。

大水槽の前に立って、ジンベエザメが
次にこの辺りを通過するタイミングを
しばらく…待っていたんだけど。

『あ、巴…、もうそろそろですよ…
はい、撮りますよ。はいチーズ！』

と言われて私は水槽に背中を
向けていたから、旦那さんの言葉に
ポーズを決めてジンベエザメとの
記念写真を撮って貰ったんだけど。

『巴、こんな感じに撮れましたよ』

旦那さんが今撮影した画像が
表示されてる状態で、
スマホをこっちに向けてくれて。

今、旦那さんに貰った画像を確認して、
今度は交代で撮影しようかって言ったら
あっちの方にある、真下から
ジンベエザメが泳いでいるお腹を
見れるオーバーハングになっている部分で。

下からのアングルで自分が
ジンベエザメを見上げているのを
撮って欲しいと言う事だったので。

そっちに向かうのかなと思っていたら
ここ見て行きましょうよと言われて。
ジンベエザメとマンタのコーナーで
水族館の人気者のジンベエザメと
マンタについての生態を
わかりやすくパネル展示してある。

コーナーの入口の所には
大水槽に使われているアクリル板の
厚さがわかる様に実物が展示されていて。

『巴、これ…見て下さいよ。
あの水槽のアクリル板らしいですよ。
スマスイにもこんなのありましたけど
これぐらいのサイズでしたよね？』

と自分の手でこれぐらいと
大きさを表現してくれたのは、
今は須磨シーワールドに
なってリニューアルされた。

須磨シーワールドの前身の
スマスイこと須磨海浜水族園。
スマスイのメインの大水槽
波の大水槽のあるホールの隅っこに
波の大水槽に使われている
アクリル板の分厚さを見る事できる
コーナが左の壁際にあった…事を。