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12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第16章 新婚旅行5日目 7月11日 ~PM~

ちょっとフライングして、
大水槽を先取りした後は。
いよいよ…メインである大水槽…を
ゆっくりと見るぞって前に、
大水槽をぐるっと回り込むように
続いている渡り廊下の様な
通路の先にある場所に向かった。
そのある場所と言うのは
…サメ博士の部屋なんだけど。
ちょっとした研究室みたいな
テイストになって居て。
サメの身体をスライスされた
標本の断面図で観る事が出来たり。
サメの顎の標本があって、
実際にサメ肌を触れたりとか。
大きな顎の標本の所で
記念写真を撮ったりとか出来て。
『巴、ほら…これ、
サメの歯のガチャありますよ』
一瞬本物のサメの歯が当たる
ガチャガチャなのかなって
思っちゃったんだけど。
精工に成形された、サメの歯の
レプリカが出て来るみたい。
『ここで飼育してるサメの歯が
抜けたやつかと…レプリカなんですね』
綺麗な鳥の羽とか…加工して
売ってたりするの見たことあるけど。
サメの抜けた歯は流石に…ないか…と
旦那さんはちょっと残念そうにして居て。
「港斗、サメ、見ようよサメ」
お部屋の一番奥が水槽になっていて
6種類のサメが泳いでいるのを
観る事が出来るので。水槽の前に
立って旦那さんを呼び寄せて。
サメが泳ぐ迫力のある姿を一緒に眺めた。
サメ博士の部屋の後は、
いよいよメインの大水槽で。
この大水槽の正面の部分は
沖縄のガイドブックの定番の場所で。
『去年も来ましたけど、何度見ても
この大水槽の迫力は圧巻ですよねぇ』
海遊館の大水槽も大きいと思うけど
いつ来ても、何度来ても
美ら海水族館の大水槽は凄いと思う。
「凄いねぇ…、ジンベエザメ…
いつ見ても…大きいねぇ~」
そして…今日は夏休み前の
平日の日中なのに、相変わらず
大水槽の前には沢山の人がいて。
自撮り棒を持っている集団を見ると、
外国人観光客かなって思いながら。
水槽のライトで照らされて
シルエットになっている人の姿も
また…大きな1枚の絵みたいだ。
その大きすぎるぐらいに
大きな青いキャンバスに…
一際存在感を放つ…のが…
みんなのお目当てのジンベエザメで。

