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第34章 真実

「えっ……」

「私が陽菜の身体を触るようになったのは、私好みの女に育てて浮気相手に突き返してやろうと思ったんだ」

「！」

「洋子に対する当てつけもあった。それが分かると洋子は更に私を嫌悪するようになり、陽菜にも当たるようになった」

「……っ」

「すまない、陽菜っ……。私は酷いことをお前にしてしまった」

「復讐のため……？　復讐のために、私を抱いたの？」

「今は違う。いや、復讐のためだったのは少しの間だけだった。私の愛撫に素直に感じるお前を見ていたら、いつの間にか愛していた。陽菜を愛していたんだ」

「……っ……」


　お父さんの告白は衝撃的ですぐには受け入れることはできないけど……。


「じゃあ、私ずっと、お父さんのそばに居ていいの……？　浮気相手の子供でもいいの？」


　私の目から涙が溢れる。お父さんのあの時の言葉がショックで、ずっと愛されないと思っていた。でもお父さんはこんな私でも愛してると言ってくれた。


「愛してるよ、陽菜。血は繋がっていなくても、陽菜は私の娘だよ。だからずっと、私のそばにいてほしい」

「……お父さんっ……」