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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第33章 命の恩人
 本当の父親にすら必要とされないなんて……私は本当に邪魔な存在だったんだ。お母さんにも、お父さんにも……。


「じゃあ、どこかに捨てれば良かったのに……」


 私は思わずそう口にしてしまった。


「……」


 でもお母さんは私に振り返らずに、従業員入り口へと歩いて行ってしまった。


「……っ……」


 私は何を期待していたんだろう。もしかしたら少しでも同情してもらえるかもと思うなんて、バカだな……。


 本当のお父さんに会ったら、水嶋家を出れると思ったのに……。


 私は早く家に帰りたくなくて、電車をやめて歩くことにした。前に一ノ瀬さんに教えてもらったナビアプリを開いて、案内通りに歩く。


「はあ、喉渇いたな……」


 もう九月半ばなのに、外はまだ蒸し暑い。私はコインパーキングの近くにある自販機でお茶のペットボトルを買った。


「ふう……」


 とめどなく、額から汗が流れてくる。ちょうど昼頃だからか、太陽が容赦なくジリジリ照らしてきてクラッとした。


 やっぱり電車で帰れば良かったかも……。そう後悔したのは遅く、私はそのまま意識を失った。





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