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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第29章 真人お兄ちゃんの誕生日
「ただいま」

「おかえりなさい、お父さん」

「ケーキ買ってきたよ」

「ありがとう」


 私はお父さんからケーキの箱を受け取った。


「ん? 真人はいないのかい?」


 玄関に置いてある私だけの靴を見て、お父さんが私に問いかける。


「実はね、今日……」


 私は玲奈さんのことを話した。
 真人お兄ちゃんはあれからまだ帰ってきていない。もしかしたら玲奈さん、相当具合が悪いのかもしれない。


「そうか、それは心配だね。彼女も一人だと心細いだろう」

「うん……」

「もう少し待って帰ってこなかったら、先に夕飯食べようか。それとも……私とセックスするかい?」


 お父さんは私の腰を引き寄せると、キスをしようとした。


「だ、だめっ……。今日は真人お兄ちゃんの誕生日だから……お父さんとセックスできないの……」

「その謎ルールはいつまで続くんだい?」


 いつ頃からか、私が決めたルールがある。
 真人お兄ちゃんの誕生日の時は、真人お兄ちゃんとしかセックスしない。お父さんの誕生日の時は、お父さんとしかセックスしない。


「だっていつもセックスしてるから、特別感出したいんだもん……」

「じゃあ、十月は楽しみにしてるよ、陽菜」


 お父さんは私の頬にキスをした。




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