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第24章 メイドカフェのバイト

「陽菜ー！　こっちこっち！」


　真人お兄ちゃんと一緒にG駅に下りると、改札口のそばに茶色いボブヘアスタイルの沙耶がいた。


「ごめんね、急に頼んじゃって。お父さんに怒られなかった？」

「大丈夫だよ。今日だけならしてもいいって言ってくれたから」

「ほんと？　良かったあ〜。一番人気の子が急に風邪引いちゃって休んじゃってさぁ……ってあれ？　隣にいる人は知り合い？」


　沙耶が真人お兄ちゃんに気づいた。


「あ、紹介するね。私のお兄ちゃんだよ」

「お兄ちゃん！？」

「どうも、陽菜の兄貴の真人です」

「えっ、めっちゃイケメンなんだけど！！」


　沙耶がすごく驚いてる。


「え、陽菜。こんなイケメンなお兄ちゃんいるんだ？　しかもなに？　一緒に来るとかめっちゃ仲良いじゃん！」

「初めてのバイトだし、陽菜のことが心配だからね」

「え〜？　妹の心配するなんてめっちゃ優しいお兄ちゃんじゃん！　うちとは大違い！」

「沙耶にもお兄ちゃんいるんだ？」

「いるよー。クソ兄貴が」